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修理事例 −ノートパソコンのキーボード−はじめに キーボードの不具合は、結構あります。キーを押しても文字が表示されない、キーが押されっぱなしで同じ文字が出続ける、押す箇所(キートップ)が外れて取り付けられない等・・・
デスクトップなら、純正品にこだわらなければ安価に入手出来る市販品(純正品は他社品の数倍します!)を購入し交換すれば良いでしょう。
ところが、ノートパソコンは他社品がありません。大きさに世界標準規格が無いので一般品が販売されていないのは当然ですが、メーカーから部品単体を購入することも出来ません。メーカーへ修理(交換)を依頼すると、\17,000-20,000前後かかるケースがままあります。 高いな・・・とお感じになる方も多いと思います。メーカーの修理報告書を見ると、部品代がせいぜい\5,000ですから。 それなりにリスクはありますが、キーボードの修理も可能です。完成事例ではありませんが、手持ちの不要品(ジャンク部品)で手順を一部ご紹介します。
入力が出来ないキーボードが直った実績もあります。 <修理は一般の方が出来るものではありませんので、この内容で生じた不具合の責任は一切負いません。くれぐれもご了承下さい。> まずは分解 パソコン本体からキーボードを取り外します。各社・各機種によって異なります。
今回使用したキーボードはNECの98MEパソコンです。 まずキートップを外します。このキーボードでは横から順番に持ち上げて外しますが、後述するようにキートップ下の部品(パンタグラフ)が破損しやすいので十分すぎるほどの注意が必要です。
パンタグラフ中央にある青い部品は柔らかいシリコンラバー状のもので、下の接点面を押します。キートップ下はゴミが一杯です!
これがパンタグラフ、電車の上にあるパンタグラフと同じ名称です。黒と白のプラスチックですが、太さ1mm程度の箇所もあり、力の加え方によっては簡単に破損してしまいます。
実際、破損箇所があり、矢印キー(↑)を外したら、あっさりと白いパーツが割れてしまいました。 パンタグラフの回りは、黒いシートで覆われています。 全てのキートップを外し、清掃をしましたが、パンタグラフ周辺はゴミが残ります。
さらに黒いシートを外し、清掃しました。 ゴミがあると、キーを押しても下の接点面まで力が伝わらず入力が出来なかったり、逆にキーが押されっぱなしになることがあります。 砂や菓子らしき小さな粒が発見されることもあるので、くれぐれもゴミには注意したいものです。 このキーボードの場合は、下の接点面が露出していないので、これ以上の洗浄は不可能です。接点が露出しているキーボード(古い機種であったような気がしますが)は、アルコール洗浄を試す価値があります。
再組立 清掃を終えたら、逆の手順で組み立てます。破損した矢印キーは使用頻度が高いので、上のF1キーからパンタグラフを外し移植しました。
今後、同型のパンタグラフをジャンク品を入手し、完全復活させる予定です。 キートップの汚れがひどい時は、外したキートップを中性洗剤を溶かしたぬるま湯に1-2時間漬けておきます。
その後水洗いすれば、きれいになります。 以上で、キーボードは修理出来ますが、パンタグラフが破損すると同一形状の代替品探し(もちろん中古です)に苦労します。いつでもお受け出来ないのが悩みです。
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